データセンターファブリックアーキテクチャとは?その種類について
2023年8月4日読了時間約1分
技術が継続的に発展しているに伴い、データセンターにおけるアーキテクチャが進んでいくのです。例えば、最新のデータセンターは、オンプレミスの物理サーバーから、複数のプライベートクラウドやパブリッククラウドでネットワーク、アプリケーション、ワークロードをサポートする仮想インフラへと進化しています。データセンターのすべてのコンポーネントは、公衆インターネットを介してのみ相互にアクセスすることができるため、この進化はデータセンターのアーキテクチャに影響を与えています。
データセンターファブリックアーキテクチャとは?
データセンターは、情報の集中処理、保存、伝送、交換、管理を実現する企業のコンピューティングをサポートする物理的な施設です。スイッチとサーバー間の接続を確立するアーキテクチャとして、データセンターファブリックアーキテクチャはデータセンターの設計および建設段階で作成されています。また、サーバー、ストレージネットワーク、ラックおよびその他のデータセンターのリソースをどのように配置するかを設計し、これらのデバイスの相互接続にも対応します。
データセンターファブリックアーキテクチャの種類
一般的に、データセンターのアーキテクチャには、メッシュネットワーク、3層・多層アーキテクチャ、データセンターにおけるPOD(Point of Delivery)の構築、スーパースパインメッシュの4種類があります。
メッシュネットワーク
メッシュネットワークアーキテクチャとは、相互接続された複数のスイッチを介して網の目のように通信するアーキテクチャです。予測される容量と低レイテンシにより、一般的なクラウドサービスをサポートできます。さらに、分散型ネットワーク設計のため、容易な接続、堅牢性、広帯域、低消費電力などを実現できます。

3層・多層アーキテクチャ
コア層、アグリゲーション層、アクセス層からなる3層および多層アーキテクチャは企業のデータセンターで最も使用されているデータセンター・アーキテクチャです。
データセンターのコア層: 複数のAggregator Moduleへの接続性を提供し、複数のAggregator Module 間で高速パケット交換を行うことができます。
データセンターのアグリゲーション層: サービスモジュール統合化、スパニングツリー処理、デフォルトゲートウェイ冗長化などの機能をサポートすることができます。
データセンターのアクセス層: サーバーリソースへの物理接続を提供し、レイヤー2またレイヤー3モードで動作します。さらに、NICチーミング、クラスタリング、ブロードキャストコンテインメントなど、特定のサーバー要件を満たすことができます。

メッシュPoD(Point of Delivery)
メッシュPoD(Point of Delivery)アーキテクチャはPodおよびMeshのアーキテクチャによる構成で、 PoD内で、相互接続された複数のリーフスイッチを含んでいます。再現性のあるデザインパターンのため、データセンターのモジュール化、拡張性、管理性を最大化できます。さらに、このアーキテクチャは複数のPoDとスーパー スパイン レイヤーの間の効率的な接続を実現できます。したがって、新しいラウドアプリケーションにおける低遅延データフローのために、データセンター管理者は既存の3層アーキテクチャに新しいデータセンターアーキテクチャに簡単に追加することができます。

スーパースパインメッシュ
スーパースパインアーキテクチャは、その名の通り、大規模なデータセンターやキャンパス型のデータセンターに適しています。このタイプのデータセンター・アーキテクチャは、データホールを東から西へ通過する膨大な量のデータを処理します。
