極細(スリム)と通常のCat6 LANケーブル:どっちがいい?
Dec 15th 2022より更新読了時間約1分
ネットワークに対する需要が高まるにつれて、ギガビットネットワークは徐々に100メガビットネットワークに取って代わり始めています。将来性を見据えた手段として、Cat6 LANケーブルはギガビットネットワークにおける一般的な選択肢となっており、多少の割高感はあるものの、その価値は十分にあります。この記事では、主に極細(スリム)Cat6ケーブル(Cat6 細径ケーブルとも呼ばれる)と通常のCat6 LANケーブルの違いを比較し、それらを選択する方法について紹介します。
極細(スリム)Cat6 :線径の細いLANケーブル
ご周知のように、Cat6 LANケーブルはローカルエリアネットワーク(ⅬAN)で電子機器を接続するために使用されるイーサネットケーブルです。(関連記事:)より簡単なインストールとより良い通気性を確保するため、Cat6ケーブルの超薄型イーサネットケーブルである極細(スリム)Cat6 LANケーブルが設計されています。では、どのように両者を見分けるのでしょうか。Cat6 LANケーブルは一般的に24AWGのワイヤーで構成されていることが分かっていますが、極細(スリム)Cat6 LANケーブルは一般的に28AWGのワイヤーで構成されています。したがって、その名の通り、極細(スリム)Cat6ケーブルは通常のCat6ケーブルよりも直径がかなり小さくなっています。
極細(スリム)Cat6 LANケーブル VS.通常のCat6 LANケーブル
以下では、様々な角度から比較し、その違いを詳しくご紹介します。
外観
上図の写真から、通常のCat6 LANケーブルのほうが太いことが一目瞭然です。極細(スリム)Cat6ケーブルは元のCat6ケーブルにあるクロススケルトンをキャンセルしているため、非常に柔らかくなっています。一般に、極細(スリム)Cat6ケーブルの線径は4mm程度ですが、通常のCat6ケーブルの線径は6.5mm程度です。
設置・管理
上記から、直径わずか4mmの極細(スリム)Cat6ケーブルは、直径6.5mmの通常のCat6ケーブルのほぼ半分のサイズであることがわかります。そのため、極細(スリム)Cat6ケーブルがコードのサイズをほぼ50%以上削減でき、ケーブルマネージャーや経路に大きな余分なスペースを提供することができます。スリムなデザインは、他のネットワークケーブルと比較してデータセンター内の占有面積を小さくします。大型シャーシ・スイッチを搭載するマシンにとって特に重要であるだけでなく、機器のメンテナンスにも役立ちます。
極細(スリム)Cat6ケーブルは、利用可能なスペースをもたらすため、通常のCat6ケーブルよりも柔軟性があり、管理が容易です。そのため、混雑したキャビネット内でのケーブルの配線が容易になります。そのため、極細(スリム)Cat6ケーブルが通常高密度パネルで使用されています。

PoE配線
極細(スリム)Cat6ケーブル、通常のCat6ケーブルともにPoEスイッチで使用することが可能です。ただし、前者の伝送電力は30W未満に制限されています。つまり、極細(スリム)Cat6ケーブルは通常の低電力PoE伝送にしか使用できないのです。したがって、一般的に、ハイパワーの機器であれば、通常のCat6ケーブルを使用するほうがいいです。
選び方
実は、ケーブルの選び方はとてもシンプルで、主にネットワーク環境に依存します。1/10GBase-Tイーサネットだけであれば、極細(スリム)Cat6 LANケーブルと通常のCat6 LANケーブルの両方で問題ありません。また、データセンターやSMBの用途には、両者も非常に適しています。
しかし、スリムなデザインは、狭いスペースでの気流を増加させるため、高密度データセンターや中堅・中小企業企業で使用する場合は、極細(スリム)Cat6 LANケーブルが最適です。
以下の表では、FS製品を例に挙げて、その選び方を説明します。
シールドタイプ | シールドなし(UTP) | シールドなし(UTP) |
ゲージ(AWG) | 28 (7/0.12mm) | 24 (7/0.20mm) |
転送速度 | 1000Base-Tおよび最大10GBase-T | 1000Base-Tおよび最大10GBase-T |
ケーブル外径(mm) | 3.8 ± 0.2 | 6.1 ± 0.4 |
厚さ(mm) | 0.55 ± 0.05 | 0.55 ± 0.05 |
長さ | 0.15~4.9 | 0.15~15.2 |
カーラー | 青、灰、黒、緑、黄、赤、白 | 青、灰、黒、緑、黄、赤、白、紫 |
価格 | 539円 (税込)(0.9m) | 507円 (税込)(0.9m) |
適用シナリオ | 高密度データセンターや中堅・中小企業企業 | データセンターや中堅・中小企業企業 |
終わり
極細(スリム)Cat6 LANケーブルは、スペースを節約し、管理を容易にしてエアフローを改善できるため、ほかの従来のケーブルに代わる優れた選択肢です。しかし、誰もが必要に応じて適切なネットワークケーブルを選択する必要があることを無視することはできません。