FS One-Push 光コネクタクリーナーの使い方
2021年6月18日読了時間約1分
データセンターに変革をもたらす40G/100Gネットワーク技術の普及が目前に、高い信頼性・安定性を備えたネットワークの構築に高性能ファイバケーブルおよびその配線設計が要となります。一般的に、光コネクタ接続面に汚れや異物が付着した状態で接続した場合、間隙や軸ズレによる接続損失の悪化や、光ファイバ接続端面の損傷 などの通信品質への悪影響が存在します。その影響を最小限に抑えるために、正確な清掃工具を使い、正確なやり方で清掃しなければなりません。そこで、簡単な作業で、確実に汚れや異物を除去することができる清掃工具の説明を兼ねて、FS One-Push 光コネクタクリーナーについて紹介します。
One-Push 光コネクタクリーナー
光コネクタクリーナーを被清掃コネクタに正しく挿入したあと、光コネクタクリーナーを押し付けながら、それを回転させて拭き取り動作を行います。ある程度まで回すと、清掃作業の完了を意味するクリック音が聞こえます。光コネクタの種類により、一般的に3つの光コネクタクリーナー(LC / MUコネクタ用、SC / ST / FCコネクタ用、MPO / MTPコネクタ用)があります。
1.25mm LC/MUコネクタ用クリーナーと2.5mm SC/ST/FCコネクタ用クリーナーの使用方法
光コネクタ清掃工具は1.25mmフェルール用と2.5mmフェルール用があり、プラグ清掃用のキャップを先端に取り付け、アダプタ内と同様の動作で清掃することが可能です。光コネクター清掃工具の清掃回数は最大750回までと予想され、細かい異物や汚れを取り除くことができます。

アダプタ・光コネクタを清掃する場合
1、清掃工具の先端にあるキャップを取り外す。
2、先端部を被清掃対象に挿入する。
3、クリック音が出るまで、スライドを押込み続ける。

注意すべき点
1、光コネクタクリーナーの先端部を挿入する際に、クリーナーを傾けたり、移動したりしてはいけない。
2、むりやりに光コネクタクリーナーを挿入していけない。
3、挿入できない場合、いったん光コネクタクリーナーを取り出し、先端部の状況(異物や汚れなど)を確認する

MPO / MTPコネクタ用クリーナー
MPO/MTPコネクタ専用のクリーナーとして、MPO/MTPコネクタのフェルール端面を清掃することが可能です。クリーナーを押し込むだけで、清掃作業を簡単に完了すると特徴付けられたMPO/MTPコネクタクリーナーは、ほこり、異物などによる汚れを効率よく洗浄します。

アダプタ・光コネクタを清掃する場合
1、清掃工具の先端にあるキャップを取り外す。
2、先端部を被清掃対象に挿入する。
3、クリック音が出るまで、スライドを押込み続ける。